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川端 方子*; 橋本 和幸; 本石 章司*; 佐伯 秀也*; 椎名 孝行*; 太田 朗生*; 竹内 宣博*; 永井 泰樹
no journal, ,
Moを親核とするTcは、70-90万件/年の核医学診断で用いられているが、近年、海外からの輸入危機を経て、将来における国内安定供給への対策が議論されてきた。加速器中性子を利用したMo製造とTc熱分離は、連続高効率分離が可能であり、我々は、国産化が可能な新製造法として研究を進めてきた。熱分離後のTcは、装置内石英管に凝縮しており、これを洗浄及び濃縮して少量の生理食塩水に溶解した化学形(TcO)にすることが必要である。これまでは濃縮に用いるアルミナへのTc吸着を要するため、低濃度(0.1mM)のNaOH水溶液で洗浄を行ってきたが、洗浄効率が不安定で収率に影響していた。そこで、本研究では、0.1M NaOH水溶液でTcの洗浄を行い、陽イオン交換カラムでNaOHを中和した後、アルミナカラムでTcを濃縮する方法を試みた。その結果、NaOH濃度を500-1000倍にしたことで、Tcの洗浄効率が従来(50-90%)から向上し、安定的に95%以上を達成、アルミナカラムにおける濃縮回収と合わせて90%を得た。熱分離効率90%と合わせて、本熱分離システムでのTc分離収率は、80%を超えることが明らかになり、熱分離システムとしての有効性が示された。
千葉 悠介
no journal, ,
日本は多くの医療用RIを海外に依存している。医療体制の安定化の観点から国産化を実現するため、原子力委員会は2022年5月31日に「医療用アイソトープの製造・利用に関するアクションプラン」を策定した。このアクションプランは「JRR-3を活用して、Mo-99/Tc-99mの国内需要の約30%を製造・供給する」ことが目標の1つとなっている。JRR-3は2011年の東日本大震災後、新規制基準に対応するために運転を停止していたが、2021年2月末に運転を再開した。JRR-3は中性子ビーム実験、原子炉材料の照射試験、核変換による医療用放射性同位元素やシリコン半導体の製造など、複数の利用施設を有している。原子力機構は、JRR-3の性能を有効に活用し、中性子捕獲法によるMo-99の製造技術の確立を目指す。2025年に実証試験を完了し、Mo-99の国産化の見通しを立てる予定としている。本稿では、実証試験の取り組みを紹介する。